生命保険会社の
保険契約者保護制度Q&A

Q15契約条件変更が行われると、保険金額等は具体的にどうなるのですか。

 生命保険会社が破綻し、責任準備金等の削減や予定利率の引き下げ等が行われた場合、一般的に保険金額が減少することになります。保険金額の減少幅は、破綻保険会社の財務状況や保険種類等により異なりますが、一般的に次の傾向が見られます。

【保険種類別】

保障性の高い保険(定期保険等)では、保険金額の減少幅は小さく(減少しない場合もあります)、貯蓄性の高い保険(養老保険、個人年金保険、終身保険等)では、減少幅が大きくなります。(Q16参照)

【加入時期別】

予定利率が高い時期にご加入された契約ほど、保険金額の減少幅が大きくなります。

【保険期間別】

ご加入の時期が同じ契約でも、満期までの期間が長いほど減少幅が大きくなります。

 養老保険の場合を例にとりますと、破綻後の保険金額の変更のイメージは、下図のとおりとなります。ただし、詳細につきましては、破綻保険会社の更生計画等の定めによりますので、当該破綻保険会社に確認することが必要です。

[イメ-ジ図(更生手続・養老保険の場合)]

(※1)破綻保険会社と保護機構との間で「補償対象保険金の支払に係る資金援助に関する契約」が締結された場合、従前の保険金額の90%(高予定利率契約についてはQ13に記載した率)の額で保険金等の支払が行われます。
更生計画に定められた変更後の保険金額が、すでに支払われた補償対象保険金額を上回る場合には、更生計画認可後に、その差額が追加して支払われます。

(※2)高予定利率契約については、Q13に記載した率を補償